経済産業省は、ニンテンドーDSの技術的制限手段を回避する装置(マジコン)が、全国の税関で差止め対象物品に追加されたことを発表した。

マジコンは、ニンテンドーDSなど家庭用ゲーム機のアクセスコントロールを回避して違法ソフトを動作させる装置の略称。不正競争防止法では、無断コピーや無断視聴を防ぐための技術が用いられている音楽・映画・写真・ゲームといったコンテンツについて、不正な視聴を可能にする装置や、コピープログラムの記録媒体を譲渡するような行為は、損害賠償請求や刑事罰の対象になる。また関税法でも、これらの装置や記録媒体は輸出入が禁止されている。

任天堂によるマジコンの輸入差止申立てが11月21日に受理されたことで、このほど輸入差止め対象物品として正式に認められた。なお経済産業省は、マジコンに関する広告の掲載やインターネット上での紹介、販売サイトへのリンクなどについても、損害賠償や刑事罰の対象となる可能性があるため安易に行わないように呼びかけている。