クボタは10月22日、米国カリフォルニア州ロサンゼルス市水道電気局から、水道用耐震形ダクタイル鉄管「GENEX」を受注したと発表した。
ダクタイル鉄管は管体が「ダクタイル鋳鉄」と呼ばれる粘りがあり強靱(きょうじん)な材質でできている水道管で、パイプとパイプの接合部(継ぎ手)が伸縮し、地震による地盤の変動を吸収する。また、大きな地盤の変動で継ぎ手の可動域以上に管が動く場合は、抜け止めの機構が働くことで管路の機能が維持されるという特徴を有する。
ロサンゼルス市は、地震が多いアメリカ西海岸の水道管路の耐震性強化策として「GENEX」を採用した。今回は正式採用に向けての試験施工とのことだが、同社によれば、日本独自の耐震機構を持つ水道管がアメリカで布設されるのは今回が初めてだという。