インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は10月15日、クラウドサービス「IIJ GIOサービス」のラインナップを拡充、ビッグデータの高速処理システムを構築運用する「IIJ GIO Hadoopソリューション」の発売を、同日より開始すると発表した。
「IIJ GIO Hadoopソリューション」は、ビッグデータを並列分散で高速処理するシステムを構築、運用するソリューション。「IIJ GIOサービス」上に、Hadoop(ビッグデータを並列分散処理するオープンソースソフトウェア)クラスタの基本設定を行い、クラスタを管理する上で必要となるツールを提供する。
同ソリューションは、同社が標準でシステムの監視・運用・保守を行い、利用者によるHadoopクラスタの基本設定・構築が不要で、Hadoopディストリビューションは、オープンソースのCloudera's Distribution including Apache Hadoop、Cloudera Enterprise(Cloudera)、及びGreenplumMR(EMCジャパン)の3種類より選択できる。
また、オプションとしてバッチ高速化と大規模ログ解析を提供する。
IIJ GIO Hadoopソリューション 提供範囲 |
バッチ高速化は、基幹業務等で運用されているバッチプログラムをHadoopクラスタ環境に移行し基幹業務におけるバッチ処理の高速化を図り、大規模ログ解析は、Webサイトのアクセスログをはじめ、大容量のログデータ解析環境をHadoopクラスタへ構築する。
価格は、IIJ GIOコンポーネントサービスが初期費用61万7,000円から、月額費用30万9,500円から、Hadoop構築・運用の設計・構築が初期費用90万円から(月額費用は個別見積り)、バッチ高速化の実証検証が初期費用350万円から(月額費用は個別見積り)、バッチ高速化の開発要件定義~テスト・移行、大規模ログ解析の開発要件定義~テスト・移行はともに個別見積りとなっている(いずれも税別)。