日本HPは10月10日、有線/無線LANを搭載したテクニカル分野向け大判プリンタ「HP Designjet T520 ePrinter(以下、T520)シリーズ」の発売を、10月11日より開始すると発表した。

ラインナップは、A1サイズに対応する24インチモデル「HP Designjet T520 24inch ePrinter」と、A0サイズに対応する36インチモデル「HP Designjet T520 36inch ePrinter」の2機種。同社によれば、24インチモデルは、A1サイズ対応プリンタとして世界最小・最軽量だという。

「HP Designjet T520 24inch ePrinter」

主に、CAD/GISなどの図面用のほか、教育機関、ホテル・レストラン、企業の総務部門など週に数回大判プリントを必要とする小規模グループや、SOHOといった小規模オフィスでの用途を想定している。

「T520シリーズ」は、無線LAN機能を内蔵。また、従来がオプションであった有線LAN機能や専用スタンドを24インチモデル、36インチモデル共に標準搭載しているほか、A3ノビに対応する専用カット紙トレイや4.3インチ大画面タッチスクリーンも搭載した。

また、「T520シリーズ」は、プリントヘッドとインクカートリッジを一体化させる新開発のプリントシステムにより、長寿命化と、軽量化による高画質化、高速化を実現したほか、1GBメモリを搭載し、A1サイズの高速カラープリントを従来モデル(HP Designjet 111シリーズ)比で約61%高速化した。

「HP Designjet T520 36inch ePrinter」

さらに同社では、「T520シリーズ」とあわせて、大判プリント向けクラウド・プリンティング・ソリューション「HP Designjet ePrint & Share」を発表。同ソリューションは、「HP Designjet ePrinterシリーズ」本体やプリンタドライバを経由して、クラウド上にプリントファイルを保存・共有できる。

新たな機能として、クラウドへのプリント履歴の自動保存機能により、一度印刷したファイルの再プリントがクラウドから行えるようになったほか、プリンタ自身がメールアドレスを保持するため、プリンタのメールアドレスへデータを送ることで、PDFデータの大判プリントが可能になった。

両製品の主な仕様は、プリント速度がA1カラー普通紙35秒、ネットワークが無線LAN (802.11b/g)、10/100BASE-T Ethernet、印刷最高解像度が2,400×1,200dpi、メモリが1GB、外形寸法は24インチモデルがW987×D530×H932mm、36インチモデルがW1,292×D530×H932mmで、重さは24インチモデルが34kg、36インチモデルが39.2kgとなっている。

価格は、「HP Designjet T520 24inch ePrinter」が18万6,900円、「HP Designjet T520 36inch ePrinter」が38万6,400円。