ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)は10月3日、Brocade VCS ファブリック技術の機能を拡張したデータセンター・ネットワーク向けスイッチ「Brocade VDX 8770」を発表した。

「Brocade VDX 8770」(左)前面、(右)背面

Brocade VDX 8770は、単一のVCSファブリックで最大8,000スイッチ・ポートにまで拡張可能で、最大38万4,000の仮想マシンをファブリックに接続させることができ、1GbE/10GbE/40GbEの全ポートに渡り3.5マイクロ秒というポート間レイテンシを実現している。

Brocade VCS ファブリック

また、ファブリック内レイヤ3ゲートウェイの拡張性と負荷分散機能を向上することで、ネットワークの効率性と耐故障性のレベルを引き上げた。このレイヤ3技術にVCSファブリック・トランキングとTRILLベースのレイヤ2ECMPを組み合わせることで、利用可能なネットワーク帯域幅を最大化し、ネットワークの耐障害性およびアプリケーション性能を向上するという。

さらに、4Tbsバックプレーンを持つBrocade 8770シャーシは、高密度な100GbEなどの将来の技術にも対応できるよう設計されており、VXLANオーバーレイ・ネットワーキングなどの技術によりネットワーク仮想化にもハードウェアベースで対応しており、新たなネットワークの形として注目されるソフトウェア・ディファインド・ネットワーキング(SDN)アーキテクチャにも対応する。