シトリックス・システムズ・ジャパンは9月25日、Citrix AppDNAの日本国内での提供を開始した。

今回発表したCitrix AppDNA 6.1(以下、AppDNA)は独自のアルゴリズムを実装し、Windows上で稼働するパッケージアプリケーションやカスタムアプリケーション、Webアプリケーションの使用状況を分析する。その結果、移行の際に事前の確認が必要となるアプリケーションの互換性、アプリケーションの改修の必要性や改修箇所、改修内容の詳細な情報を提供し、新環境に適用させるためのパッケージ作成といった一連の作業を自動化する。

AppDNAは、Windows 7やWindows 8へのシステム刷新、Citrix XenAppおよびCitrix XenDesktopによる仮想デスクトップ環境の導入に伴う、各種アプリケーションの移行計画、導入、運用管理におけるリソースや時間、リスク、コスト削減に利用できるという。

「AppDNA 6.1」アプリケーションの展開、移行、管理の簡素化

主な機能は、

問題の分析:分析対象の複数アプリケーションを物理、仮想を含む新しいプラットフォーム上に移行した際、どのような問題が発生するかを分析
修正要否の判断:分析結果として、新しい基盤上でも問題なく稼働するものは緑、パッチ適用などの簡単な修正が必要なものは黄、より深い修正の必要性があるものは赤で表示。修正が必要なものは、その修正箇所と修正内容を提供する
修正の自動化:パッチなど既知の情報については自動で修正を適用し、新しいプラットフォームで利用可能なMSIパッケージの作成までを自動化する
運用管理の適正化:企業で使われるアプリケーションのポートフォリオマネジメント(パッチおよびサービスパックの適用やアプリケーションの改修など)に求められる情報を提供する

AppDNAは、シトリックス認定システムインテグレーターおよびCitrix Solution Advisorである販売パートナーを経由して提供され、通常製品ライセンスのStandardが3万1,500円、Enterpriseが9万8,100円。通常製品ライセンス向けSoftware Maintenance(バージョンアップデートとテクニカルサポートを含む)のStandardが7,050円、Enterpriseが2万1,600円。価格はいずれも税別。