NECは9月25日、農業生産工程管理「GAP」(Good Agricultural Practice)を支援する「営農支援クラウドサービス」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、適正栽培基準や前年実績に基づいて作業計画を立案し、タブレット端末を利用して日々の農作業実績を登録することで、生産工程の見える化を行い、定量的なデータに基づいた農業により、生産性の向上に貢献するサービス。既にローソンファーム千葉で4月から、GRAの苺とトマト栽培において8月から活用されている。

GRAでの利用シーン

主な特徴として、一般的に紙で記録してされている、種・農薬・肥料などの仕入、土壌改良/施肥、播種定植、防除(農薬散布)、収穫までの生産に関する一連の作業を、タブレット端末で入力可能。

画面イメージ

肥料や農薬については、あらかじめ登録されており、その中から使用資材を選択できるほか、化学窒素など化学肥料の投入量チェックや化学合成農薬の使用量に合わせた希釈倍率・散布量等がタブレット端末上で自動計算される。

NECは、生産者に対し、作業予定を入力する「計画入力」、圃場別の作業実績を登録する「作業入力」などの機能を提供し、生産者は、タブレット端末を利用し、作業進捗を入力する。

管理者は、PCで、品種、肥料、農薬などの情報を登録・管理する「マスタ管理」機能や、産地や圃場における作業状況を一覧表示できる「作業状況」、生産者の入力した日報を参照する「作業日報」などを利用できる。