HTML5やCSS3のブラウザ対応を調査する「Modernizr 2.6」が登場

Modernizr開発チームは19日(米国時間)、Modernizrの最新版「Modernizr 2.6」を公開した。Modernizrは、次世代のWebテクノロジであるHTML5やCSS3の機能が利用できるかどうかを調査できる、軽量なJavaScriptライブラリ。Modernizrを利用することで、動作中のブラウザがHTML5やCSS3の機能に対応しているかを簡単に確認することができる。

ModernizrはTwitterやGoogle、Microsoftなど大手ネットワークベンダーで使用されているHTML5/CSS3調査ツール。Web開発者はサイトをきれいに表示させるためにユーザのブラウザ情報を取得する必要があり、これまでUA sniffing(User Agent sniffing)という伝統的な手法が使われてきた。しかし、この手法ではブラウザ情報を正確に取得できないという問題があり、この問題を解決するための新たな検出手法として、Modernizrが開発されている。

Modernizr 2.6では既存の検出機能の修正や更新、新たな検出機能などが行われている。例えば、CSSではBackground Positon(shorthand/x/y)、Calc、Filters、Lastchild、Mask、Region、Subpixelfontなどの対応が加わっている。

ModernizrのソースコードはGitHubで管理されており、BSDおよびMITライセンスのもとオープンソースで公開されている。Modernizr 2.6はプロジェクトサイトのダウンロードページより取得できる。