高知大学医学部附属病院は7月4日、日本アイ・ビー・エムの協力の下、病院情報システムの刷新に向け、今年5月から仮想デスクトップ・クラウド環境を開始したと発表した。同システムの稼働は来年1月を予定している。

同システムは、仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop」「Citrix XenApp」を採用し、1,300ユーザーを想定した仮想デスクトップ・クラウド環境によるもの。

ユーザーは同システムにより、クライアント端末の場所や種類にかかわらず、いつでもどこでも診療情報に安全にアクセスできるようになる。端末にログオンすると、ユーザー専用のポータル画面が起動し、そのポータル画面から必要なアプリケーションをシングルサインオンにて立ち上げることができる。

看護師は、看護支援ソリューションを利用するためにiPod touchを利用するが、その管理ソリューションとして、「IBM Mobile Enterprise Service」を採用。従来、個別のデバイスに導入していたウイルス・チェックプログラムを仮想化対応することで、管理性と可用性の向上を実現する。