産業能率大学は6月18日、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケート結果を「2012年度新入社員の会社生活調査」として発表した。同大では1990年度から、同調査を「新入社員の会社生活調査」として実施している。
調査は、3月28日から4月11日まで、同大の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員研修セミナー」に参加した企業の新入社員のうち150社・550人を対象に実施し、514人(男性356人・女性158人)から有効回答を得たもの。
将来の進路を尋ねたところ、「管理職志向」(管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る)が48.1%で、前年度と同率で過去最高だった。「専門職志向」(役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果をあげる)は41.7%で、4割を超えているが過去最低の割合だった。
男女別に見ると、男性新入社員は管理職志向が56.8%で、過去最高だった前年から0.1ポイント減少したが高止まり、女性新入社員は専門職志向が6割を超えている一方、管理職志向が3割弱に達して過去最高となっている。
最終的に目標とする役職・地位を尋ねたところ、「地位には関心がない」を除くと、「部長クラス」が一番高く22.9%で、初めて2割を超えた。「部長」が昨年から3.8ポイント増加した一方、「社長」「役員」は前年からそれぞれ3.1ポイント減少している。
最終的に目標とする役職・地位「2012年度新入社員の会社生活調査」資料:産業能率大学 |
定年退職に適した年齢を尋ねた結果、もっとも多いのは「65歳」で48.7%だった。「60歳」と「65歳」をあわせた"65歳以下"の割合は80.6%と過去最高に達し、一方で「定年なし(働きたければいつまでも)」は15.7%で過去最低だった。
定年退職に適した年齢「2012年度新入社員の会社生活調査」資料:産業能率大学 |
SNSの利用状況について尋ねたところ、「毎日利用している」のは58.8%と6割弱に達しているほか、SNSに利用者登録している人に就職活動でSNSを活用したかを尋ねたところ、「活用した」という回答は21.4%だった。
SNSの利用状況「2012年度新入社員の会社生活調査」資料:産業能率大学 |