TOBESOFTが掲げる"BUX"

韓国に本社を置くTOBESOFTは、この4月に日本法人となる「トゥービーソフトジャパン」を設立し、日本での事業展開を本格化すると発表した。

TOBESOFTでは、ビジネス向けのWebアプリケーションをRIA化するプラットフォーム製品群「XPLATFORM」の開発を行っている。XPLATFORMは、アプリケーションのUIを作り込むための統合開発環境「UXStudio」と、UXStudioで作成したUIをWindows PCをはじめ、iOS、Android OS搭載のスマートデバイスに展開するためのランタイムから構成される。展開する先のデバイスや、運用形態によって、ランタイムモジュールを必要としないHTMLアプリケーションとして配信を行うことも可能だ。UXStudioでの開発には言語としてJavaScriptを使用する。

XPLATFORMの構造図

XPLATFORMでは、特にビジネスアプリケーションの作成に特化したビジュアルコンポーネントを数多くそろえる点と、各種データベースからのデータバインドが容易に行える点が特長となる。

同社日本法人の代表取締役に就任した金永玄(キム ヨンヒョン)氏は、「RIA分野で競合する製品や技術はいくつかあるが、それらはエンターテインメントやコンシューマー向けのものとして注目されていた。XPLATFORMが注力していくのは、ビジネスアプリケーションの分野だ。その見栄えをよくすることだけではなく、使い勝手のいいUIを提供することで、ユーザーの業務効率や生産性を向上させることが目標となる。われわれはこの考え方を『BUX』(ビジネス・ユーザー・エクスペリエンス)という呼び名で推進していく」と話す。

クラウド、モバイル、ビッグデータで求められるUI特性

トゥービーソフトジャパン代表取締役の金永玄氏

同社が韓国で設立されたのは2000年のことで、これまでに韓国を中心として1300社以上の取引実績があるという。日本には支社を置く形でパートナー開拓とユーザー獲得を進めており、現時点でのパートナーには、野村総合研究所、日立ソリューションズ、両毛システムズなどが並ぶ。また、6月には新たなパートナーも発表できる見込みという。

日本での導入実績は20社ほどにおよび、中でも、ある大手通信会社のクラウドサービスに採用された事例では、約2万社弱のユーザーにXPLATFORMによるUIが提供されているとする。企業内の採用事例では、大手ERPパッケージのUI部分を、ユーザビリティの向上を目的にXPLATFORMへリプレースしたケースもあるそうだ。

日本法人を設立した理由として、金氏は、パートナーの増加に合わせた日本でのサポートの強化と、ビジネスの生産性をUIを核に向上させる「BUX」という考え方の啓蒙を挙げる。

「近年、ITの分野では『クラウド』『モバイル』『ビッグデータ』といったキーワードが注目を集めているが、これに関連して今後は柔軟性が高く、使い勝手のよいUIが間違いなく必要になる。例えば、BI(ビジネスインテリジェンス)というのは、企業内外のデータを、必要とするユーザーに分かりやすい形で提示して、経営判断を助けるもの。特に企業内で利用されるUIは、見栄えだけを良くしても意味がない。そのUIを利用することによって、業務効率を向上させることが目的となる。トゥービーソフトでは、そうしたBtoBでのユーザーエクスペリエンス、つまりBUXの向上を目指した技術を提供していく」(金氏)

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