インターネットイニシアティブ(IIJ)は、NTT東日本とNTT西日本の、フレッツ光ネクスト(NGN)における「インターネット(IPv6 IPoE)接続」を利用した、新しいVPNソリューションを5月7日より提供開始すると発表した。
同ソリューションは、フレッツ光ネクストの「インターネット(IPv6 IPoE)接続」で、NGN網内折り返し機能を提供する「フレッツ・v6オプション」を活用し、拠点側の接続機器としてIIJ独自開発の高機能ルータ「SEIL(ザイル)」シリーズを利用し、NGNから割り当てられたIPv6アドレスを利用してVPN接続を行う。
インターネットを経由せずNGN内でダイレクトに拠点同士が接続されるため、高速かつ低遅延な拠点間通信が可能になるという。また、フレッツ光ネクストのアクセス回線料金のみで拠点間ネットワークを構築できるため、インターネットVPNなどと比較して30%程度コストを低減することができるという。
各拠点に設置するSEILシリーズは、IIJ独自開発のネットワークマネージメント「IIJ SMF sxサービス」を利用して、初期設定から運用後の設定変更までを一元的に管理でき、アドレスが変更された場合でも、自動的に新しいアドレスを検知してVPNを再構成することができる。
拠点が東西地域をまたぐ場合には、東西間の接続にインターネットVPNや広域イーサネットなどを選択することで、全国に拠点が点在する大規模なネットワークの構築にも対応可能で、フレッツ光ネクストの敷設が難しい拠点でも、ADSLやISDN、IIJモバイルなどの回線を利用してVPNに収容することができる。
同社は、同ソリューションの提供開始にあわせて、インターネット接続サービス「IIJ IPv6 FiberAccess/Fサービス タイプIPoE」の提供も開始する。同サービスでは、NTT東西の「インターネット(IPv6IPoE)接続」に対応したIPv6の接続を提供、インターネット回線としてもNTT東西の「インターネット(IPv6IPoE)接続」が利用可能となる。