The GNU Image Manipulation Program |
GIMPの開発者であるMichael Natterer氏が、GIMP 2.10までに「GEGL」(Generic Graphics Library)を完全に移植できるだろうと報告している。GEGLはGPLライセンスのもとオープンソースで開発されている画像処理フレームワーク。GEGLが完全にサポートされることで輝度やコントラスト、色彩、彩度など様々なプロセスで16ビットカラーが扱えるようになる。
GIMPでは、GIMP 2.6よりGEGLの移植が進められており、メニュー バーにある"色"から"GEGLを使用"オプションにチェックを入れることで色ツールの操作時にGEGLが使用できるようになっている。また、GIMP 2.8ではさらにGEGLの移植が進められており、GEGLにおけるOpenCLハードウェア・アクセラレーション機能を実施している。
報告によると、GIMPの開発者であるNatterer氏とØyvind Kolås氏は、5週間ほど前から本格的にGEGLの移植作業を始め、現在GIMPコアの約90%がGEGLに移植されているとしている。また、GIMP 2.10までには100%移植が完了するとしている。
The GIMP Teamでは2011年内にGIMP 2.8をリリースする予定だったが、スケジュールが伸びておりRC1版が4月3日に公開されたばかりで正式リリースは5月17日となっている。2.10は2.8のリリース後に開発が始まることを考えると完全にGEGLをサポートしたGIMPを利用できる日はもう少し先となりそうだ。