独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)は4月12日、IPAと米国 国立標準技術研究所(NIST : National Institute of Standards and Technology)が3月23日に、日立ソリューションズの暗号モジュールの共同認証を完了したと発表した。
ICカードや暗号化ルーター、暗号化ストレージなど、ハードウェアやソフトウェアのレベルで暗号アルゴリズムを実現する暗号モジュールの安全性は、暗号技術を利用した製品やシステムを作る上で重要なポイントになる。暗号モジュールの安全性確保のために北米では、NISTとカナダのCSECによる認証制度としてCMVP(Cryptographic Module Validation Program)が運営されており、日本ではIPAが「暗号モジュール試験及び認証制度(JCMVP : Japan Cryptographic Module Validation Program)」を運営している。
IPAとNISTは2月に共同認証の実施に関する発表を行っており、今回認証された日立ソリューションズの暗号モジュールは、CMVPとJCMVPによる共同認証を受けたはじめての事例となる。認証が完了した暗号モジュールは「HIBUN Cryptographic Module for User-Mode」など3つとなる。