リコーは、デジタル複合機(MFP)やFAXで取り込んだデータを基幹システムなどに自動配信するシステム「Ridoc GlobalScan」をバージョンアップし、「Ridoc GlobalScan V2」として3月16日より発売する。

今回のアップグレードでは、2012年に発売した複合プリンタや64bit版のWindows Server 2008 R2にネイティブ対応する。また、OCRエンジンを変更することで画像認識率を向上させるなどの機能を強化した。

Ridoc GlobalScan V2の活用イメージ

新製品「Ridoc GlobalScan V2」では、最新の複合プリンタに対応するとともに、最新WindowsサーバーOSにネイティブ対応した。仮想化環境(VMWare、Hyper-V)においても利用可能となる。また、OCRエンジンを「FineReader Engine」(ABBYY)に変更したことにより、スキャンしたデータの英語読み取り精度や天地識別・傾きの補正機能が向上した。

そのほか、文書内の一定の領域をOCR処理することにより、顧客名や商品名、個数など複合的な情報を受発注システム側に配信できる「領域指定OCR機能」と、取り込んだ画像ログデータを自動登録することにより、スキャンした時間や場所などの履歴を残すことができる「画像ログキャプチャ機能」を拡張オプションとして、2012年夏から提供開始する。

価格は、1サーバライセンスと1デバイスライセンスにて15万円(税別) 。「Ridoc GlobalScan V1」および「Ridoc Document Router」からのアップグレード価格(基本パッケージ)は各6万円(税別)。