トレンドマイクロは2月8日、中小企業向けサーバ保護ソリューション「Trend Micro Deep Securityあんしんパック(以下、TMDSあんしんパック)」のサービスを開始すると発表した。本パックは、中小企業のサーバを、脆弱性を悪用する攻撃や不正プログラムの感染から守る製品と、設定・運用サービスを合わせたソリューションとなっている。

TMDSあんしんパックは、不正プログラム対策に加えて、脆弱性を悪用する攻撃に対してサーバを1台から保護するソリューションで、初期導入時や運用時にユーザが行う作業を最小限に抑え、保有するサーバが少ない環境でも、セキュリティ対策を効率的に管理・運用することができる。

「Trend Micro Deep Securityあんしんパック」概要

使用者は、該当のサーバにDeep Securityエージェントをインストールし、オペレータに連絡することで、オペレータが遠隔でサーバの脆弱性をスキャンする。サーバ上に存在する脆弱性を悪用する攻撃を防ぐために適切な仮想パッチのみが適用され、設定や運用の負荷を軽減することができる。

「仮想パッチによる脆弱性対策」と「不正プログラム対策」が特徴となっており、仮想パッチによる脆弱性対策では、OSやアプリケーションの脆弱性に対する修正プログラムを適用するまでの期間において、対象のシステムに変更を加えず暫時的に脆弱性を悪用する攻撃からサーバを保護する。保護対象の脆弱性は定期的に自動更新されるため、システム管理者は適用する仮想パッチを意識することなくサーバを運用でき、修正プログラム適用後は自動的に仮想パッチが解除される。

不正プログラム対策では、不正プログラムがサーバに侵入しようとした際に検出するリアルタイム検索や、毎週/毎日など事前に設定した時間に検索を行うスケジュール検索によりサーバを不正プログラム感染から保護を行う。

トレンドマイクロでは、TMDSあんしんパックの今後3年間の販売目標を10億円としている。