NECは、オフィスのパソコンの消費電力削減を実現する省エネオフィスサービス「エネパルPC」を自社内のデスクトップパソコン約2万4,000台に導入し、平均20%のパソコン消費電力を削減。これにより年間365トンの二酸化炭素排出量を削減できる見込みだと発表した。
「エネパルPC」は、オフィス内のパソコンの消費電力量、CO2排出量などを見える化し、複数のパソコンの利用状況を一元的に管理するサービス。利用者ごとの行動パターンを学習し、パソコンの消費電力を自動的にコントロールする。
行動パターンは、CPU、メモリなどパソコンの構成部品の使用率、キーやマウス等の入力状況など利用者の日々の行動パターンをデータベース化し、利用者の過去の行動パターンから将来予測を行い、利用者の特性に合わせた節電モードの切り替えを自動的に設定する。
また、システム管理者側で全社CO2削減目標値を設定すると、各パソコンが割り当てられた目標値を認識し、自動的に消費電力のコントロールを行う。そして、設定された目標が達成できそうにない場合は、注意を促すメッセージを発信する。
NECでは、「エネパルPC」を2009年11月から販売開始するとともに、消費電力削減効果の大きなデスクトップパソコンを対象として、2010年6月のNEC府中事業場への導入を皮切りに自社拠点への同サービスの導入を進めてきた。