日立製作所(以下、日立)は2月6日、高集積・省電力のエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」(以下、HA8000-bd)の新モデルとして「HA8000-bd/BD10 X2モデル」を製品化し、2月7日から販売を開始すると発表した。

本モデルは、データセンターなどで取り扱うデータの大規模化に伴い、より高性能なサーバを省スペースかつ低消費電力で設置するニーズが高まっていることに対応し、製品化したもの。 出荷開始は2月17日を予定している。

今回発売のモデルは、HA8000-bdの特長である高い集積度と省電力性を継承しつつ、Intel Coreプロセッサに加えて、新たにIntel Xeon プロセッサを採用して処理性能を強化した。また、従来モデルと同様に、42Uラック1台に最大320台のサーバブレードを搭載可能で、Intel Xeon プロセッサーを搭載したブレードサーバとして業界最高クラスの集積を実現し、サーバブレード1台あたり約1kgの軽量設計や高い冷却効率などの特長も従来モデルから継承し、データセンターにおいて求められる、サーバの設置スペースの削減やシステム全体の省電力化に貢献する。

また、通常の1スロットブレードの2倍のスロット幅に3台のHDDを搭載した2スロットブレードの開発により、1ベースユニットあたりのストレージ容量を従来モデル比で約2.3倍に拡張可能としている。

エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10X2モデル」

サーバブレードのラインアップ拡充により、従来よりも幅広い企業の多様なニーズに対応し、プロセッサ性能とストレージ容量を強化したことで、データセンターやコンテンツ配信事業者など、多数のサーバを物理的に集約してシステムを構築したい顧客の多様なニーズにも対応する。また、Hadoopなどを活用したデータ分散処理のシステム基盤としても適しており、幅広い分野における大量データのビジネスへの利活用を支援する。

さらにHadoopなどを活用した大量データ分散処理のシステム基盤として、より幅広い分野での活用を可能にしたことから、「HA8000-bd」を用いてHadoopを導入する顧客を対象とした新サービス「インストールサービス for Hadoop」、「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」の提供も開始する。

同時に、「HA8000-bd Hadoop Partnership プログラム」を発足し、パートナー各社との共同マーケティングを推進するほか、パートナー各社がHadoop環境と各社製品を組み合わせた際の動作検証を行えるサービスを提供する。これにより、「HA8000-bd」を活用したHadoop関連ソリューションの強化を図り、大量データのビジネスへの利活用を支援する。

価格は、「HA8000-bd/BD10 X2モデル」の2スロットブレードが271,950円~、1スロットブレードが129,150円~、HA8000-bd用5Uベースユニットが129,150円~なっている。