富士通は1月18日、顧客のICTシステムの安定稼働を支援する品質ソリューション体系「Quality-shaping」を確立し、2012年4月よりサービスを提供開始すると発表した。同サービスは、システムライフサイクル全体に対し、品質の維持・向上を支援するサービス群を提供するもの。

Quality-shapingでは、顧客が利用中のシステムについて、運用リスクの診断から始まり、計画、要件定義・設計、製造、テストに至るまでのシステムライフサイクル全体に対し、ヒト・モノ・プロセスの網羅的な視点で、品質の維持・向上を支援するサービス群を提供する。これは、同グループの長年にわたるシステム運用・構築における技術・ノウハウや、多くのプロジェクト実践の経験をベースとして確立した。

その特徴としては、「システムの安定稼働に向け、運用起点で『品質』に取り組む新しいアプローチ」、「システムライフサイクル全体を網羅するサービスメニュー」、「モノだけでなくプロセスもヒトも支えるサービス」がある。

「Quality-shaping」で提供するサービスメニュー体系

具体的なサービスとして、「品質マネジメント支援サービス」、第三者の立場で成果物とプロセスを検証する「第三者検証サービス」、「CMMI適用支援サービス」、稼働中のシステムの利活用状況を診断することで運用リスクを明確にし、次の施策を提案する「ICT健康診断サービス」、「品質教育サービス 」が提供される。

これらのサービスは同社ですでに実践しており、過去3年間の実績は、品質マネジメント支援サービスが150件、第三者検証サービスが750件、CMMI適用支援サービスが10組織、ICT健康診断サービスが50件、品質教育サービスが50件となっている。