米Googleが2011年12月末に米IBMから200件近くの特許を取得していたことが、米特許商標庁(USPTO)のWebサイトより明らかになった。Googleも1月4日、AFPにこれを認めているが、取引金額については両社ともに明らかにしていない。

GoogleがIBMより大量件数の特許を取得するのは、2010年7月に次いで2回目。今回、Googleは188件の特許と29件の出願中特許を取得した。獲得した特許の中には、モバイル技術、ソーシャルネットワーク、データベースに関するものなどが含まれているが、モバイル技術関連のものとしては「動的にモバイル端末向けのWebページのディスプレイを修正するメソッドと機構」(米特許番号7400316)などがある。

Googleが開発するモバイルOS「Android」に対し、米Apple、米Microsoft、米Oracleがそれぞれ特許訴訟を起こしており、Googleは特許ポートフォリオの確立が急務と見られている。

こうした背景を踏まえ、Googleは2010年、破産申請により競売に出されていたNortelの特許オークションで競り負けた後にIBMより約1000件の特許を購入。8月に明らかにした約125億ドルでの米Motorola Mobility買収も特許取得が目的と言われている。