Skeedは12月20日、ファイル共有ソフト「Winny」の開発者であり、同社の社外取締役を務める金子勇氏に関する裁判で、最高裁判所第三小法廷(岡部喜代子裁判長)が検察側の上告を棄却したと発表した。同氏の無罪が確定したことになる。

金子氏は、ファイル共有ソフト「Winny」を開発/公開したことによる著作権法違反幇助の罪に問われていた。2006年の京都地方裁判所では有罪判決が下されたが、これを上告。2009年10月に大阪高等裁判所で逆転無罪となっていた。今回の棄却でこれが確定したことになる。

金子氏は、「今回の事件で開発を躊躇する多くの技術者の為に訴訟活動をしてきました」とコメント。続けて、「今も、インターネットを巡る問題は沢山あります。私は、これらの問題の解決のために、微力ながら最大の努力をしていきたいと思います」と今後の活動姿勢を示している。

なお、Skeedでは、同社のコア製品となる「SkeedCast」の開発顧問などを務めている。