日本ヒューレット・パッカードは12月12日、半導体メモリアレイ「HP VMAシリーズ」を発表した。データアクセスが高速な、128GBの不揮発性フラッシュメモリモジュールを最大84枚搭載でき、1筐体あたり10TBまで拡張可能。Oracle Exadataに比べて、ETLで約30%、Query実行時間で約40%高速に処理できるという。

日本ヒューレット・パッカード エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 製品戦略室 室長 山中信吾氏

HP VMAシリーズは、同社の8ソケットx86サーバー「DL980 G7」とItaniumサーバー「HP Integrity」に対応。DL980 G7ではPCIeで直接接続することが可能で、標準的なハードディスクと比べて約50倍と高速なデータアクセス環境を構築できる。また、同サーバーに対しては最大8台までHP VMAシリーズを接続でき、合計で80TBのストレージ容量を確保できる。

また日本HPでは、SAN接続用に「HP VMA SANゲートウェイ」も提供する。これにより、DL980 G7およびHP Integrityをファイバーチャネルで接続し、複数サーバーが混在するSAN接続環境を構築できる。なお、HP VMA SANゲートウェイには、HP VMAシリーズを最大2台接続することが可能。

価格は、HP VMA3205 5TB SLC メモリアレイが2099万1600円、HP VMA3210 10TB SLC メモリアレイが4058万3550円、HP VMA PCIe パススルーカードが17万4300円、HP VMA SANゲートウェイが209万8950円。いずれも同日より販売が開始されている。

なお、同社は、来年4月30日までの期間限定で、「もしDBプラットフォームにDL980とVMAを使ったらセットで半額キャンペーン」を展開している。同キャンペーンでは、DL980 G7とHP VMA3205のセットが約50%引きの特別価格で提供される。。

HP VMAシリーズ

128GBの不揮発性フラッシュメモリモジュール