サイバーステーションは、iPadやAndroid端末などのタブレット端末に対応したクラウド型デジタルサイネージシステム「デジサインTabシリーズ」を、10月24日より提供すると発表した。価格は1端末あたり月額2,000円(税別)。対応OSは、iOS 4.3以上、Android 2.2/2.3/3.0、Windows 7。クラウド上のストレージ容量は30GB。

「デジサインTabシリーズ」の利用局面

デジサインTabシリーズでは、デジタルサイネージモード、アーカイブモード、アンケートモード、外部リンクモードの4つのモードを備える。

デジタルサイネージモードは、指定した時間に自動的に番組を再生するデジタルサイネージ機能で、店舗内のプロモーション、オフィスでの電子回覧板等の利用を想定。

アーカイブモードは、プレゼンテーション資料などのコンテンツをユーザーが選択して再生するモード。データは、SaaSから各端末に送信され、「オフライン」での利用も可能。用途としては、プレゼンテーション、Eラーニングを想定している。また、アーカイブモードでは、GPSを利用し、いつ、どこで、どのコンテンツが何回再生されたのかいう統計情報も取得できる。

デジタルサイネージモード

アーカイブモード

アンケートモードは、管理サーバ上で作成したアンケートを表示させ、アンケートを行う機能。アンケート画面を作成する機能も提供され、結果は、CSVデータとしてダウンロードできる。

外部リンクモードは、サイネージモードから、画面をタップすると、管理者が指定した、外部のURLに接続される。活用例としては、オフィス利用(社内の業務システムやグループウェア「クラウドサービス」にアクセス)、工場利用(図面データの閲覧)などを想定している。また、外部リンクモードでは、デジタルサイネージモードで表示中にタップすることで、Web型のオーダシステムを表示するなど外部システムへの接続も可能。これらのモードは、単体のほか、組合せでの利用も可能だという。

アンケートモード

外部リンクモード

同社では、2009年からデジタルサイネージ事業に参入し、ASP/SaaS型のデジタルサイネージソリューション「サイバーモーション デジサイン」の提供を開始。。ハードウェアとしては、アイ・オー・データ機器と業務提携し、STBモデルを提供しているほか、昨年10月には、日本サムスンと協業し、日本サムスンのオールイン ワン液晶ポスター「ハルヱとケイジ」向けの専用ソフトを共同開発している。

そして今回、価格のローエンド化、小規模化をにらみ、デジサインをタブレット端末に対応させた。これにより、これまでの接客、販売促進分野に加え、新たに企業内の情報共有・伝達向けの「オフィスサイネージ」という新たな市場に参入できるという。

デジサインのラインナップ

サイバーステーション 代表取締役社長 福永泰男氏

同社代表取締役社長 福永泰男氏は、「キーワードはマルチベンダー&クラウドで、端末は意識していない」と語り、特定のメーカーや端末に依存することなく、デジタルサイネージシステムを提供していくことを強調した。

そして今後は、パートナーエコシステムを強化し、さまざまなアプリケーション・サービス連携による付加価値の向上と、ソフトウェア・ライセンス・ビジネスへの進出を図っていくという。

アプリケーション・サービス連携

ソフトウェア・ライセンス・ビジネス