富士通は10月11日、セイコーエプソンが9月15日より開始した「メールプリント」サービスのICT基盤をプライベートクラウドとして構築したと発表した。
同サービスは、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末などから、写真や文書をエプソンのプリンタにメールで送るだけで印刷することを可能にする。
富士通は、データセンターに設置されたサーバを提供する「オンデマンドホスティングサービス」をベースに、プライベートクラウドの基盤を構築した。今回、クラウドサービスを活用することで、従来のシステム構築に比べて初期費用が約3分の1に抑えられた。
メールプリント基盤のコアテクノロジーには、富士通長野システムエンジニアリングの「SYNCDOT」を採用。これにより、端末からプリンタに直接メールを送ることが可能になり、PCを用いずにさまざまな場所から印刷したいというニーズに対応した。
さらに、プラットフォームの標準化アーキテクチャ「TRIOLE」を適用することで、サーバなどプラットフォームの構築から運用設計に至るまで、設計作業期間を従来に比べて約3割短縮された。
セイコーエプソンの「メールプリント」サービスを支えるICT基盤 |