ペイパルジャパンは10月5日、日本の手工芸やクラフトなど個人作家の作品を、海外の買い手に提供する新しい海外市場向けマーケットプレイス「iichi(いいち)」の決済手段として、同社のオンライン決済サービス「PayPal」が採用されたと発表した。

iichiはモノの作り手の創作活動と日本のモノづくり文化に貢献するという理念に基づくマーケットプレイス。作り手はWebサイト上で自分のページを簡単に作ることができ、自身の作品の紹介や販売ができる。

日本国内向けのサービスは2011年7月から開始しており、当初から「Handmade in Japan」をキーワードに日本の手仕事品を海外向けに紹介・販売することを視野に入れていたことや、多くの作家からのニーズもあり、海外向けマーケットプレイスの開設となった。

海外市場向けマーケットプレイス「iichi」出品作品例

海外向けマーケットプレイスの開設にともない、PayPalが持つ決済上の安全性や顧客の利便性に加えて、190の国と地域、25の通貨に対応し、世界中で1億を超えるアクティブアカウント実績を持っていることなどから、PayPalのオンライン決済プラットフォーム導入が決定したという。

iichiは現在、英語と日本語の2言語に対応しており、世界45ヶ国への配送が可能。海外向けマーケットプレイスには、開設時点で50人の作家が参加し、約200点の商品が公開・販売されている。