マカフィーは9月27日、個人の保有する「デジタル資産」の価値に関する調査結果を発表した。同調査は、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オランダ、オーストラリア、日本の計10ヵ国における3,000人以上のインターネットユーザーを対象に実施された。

同調査の目的は、インターネットのマルチデバイス環境が進むなか、ユーザーは自分の所有する写真や動画、個人情報、娯楽や趣味関連のデータなどのデジタル資産をいくらと評価しているか、これらを保護するためにどう対策を施しているかを明らかにすること。

保有しているデジタル資産の個数は平均2,777個、平均評価額は3万7,438ドルだった。調査対象となったデジタル資産は、個人的な思い出(写真・動画)、エンターテイメント系データ(ダウンロードした音楽など)、メールやメモ、個人情報(健康、金融、保険)、キャリア関連情報(履歴書、ポートフォリオ、カバーレター、メールの連絡先)、趣味や娯楽関連のデータなど。

デジタル資産の平均評価額が最も高かった国は米国で5万4,722ドル、2番目はカナダの4万7,074ドルだった。一方、最も低かった国はスペインの1万7,476ドル、2番目に低かった国はフランスで1万7,798ドルだった。日本は6番目で2万3,938ドルだった。

ユーザーが回復不可能と考えているデジタル資産は、写真や動画などの個人的な思い出が最も多く(73%)、その平均評価額は1万8,919ドルだった。