リクルートの実証・研究機関であるメディアテクノロジーラボは9月7日、7回目の開催となる「Mashup Awards」(以下、Mashup Awards 7)の作品募集を開始したと発表した。

Mashup Awards 7 実行委員長
羽野 仁彦氏

Mashup Awardsは、Web開発者が自ら開発したWebサイトやスマートフォンアプリなどを通して技術やデザイン、アイデアを競い合うコンテスト。昨年は544作品の応募があり、今回のMashup Awards 7では600作品の応募を目指すという。

今回は、46社が協力企業に名を連ね、181種類のAPIが提供される。ジャンルも、地図・Geoや写真、ショッピング、ブログなどから、Android、図書館、クイズ、クーポン、課金に至るまで多岐にわたっている。

Mashup Awards 7 実行委員長 羽野 仁彦氏は開催の挨拶で「ビジネスに捕らわれない、新しいアイデアが生まれることを期待している。自分の好きなものやサービスを追いかける『エンジニアの甲子園』となる祭典として盛り上げたい」とコメントした。

作品応募期間 2011年9月7日(水)~2011年11月7日(月)
授賞式 2011年12月11日(日)
賞金・賞品 ・最優秀賞 100万円 - 1作品
・優秀賞 10万円 - 4作品
・特別審査員賞 副賞 - 2作品
・テーマ賞 5万円 - 11作品
・Power Apps JAPAN賞 副賞 - 1作品
・メディアパートナー賞 副賞 - 各社ごとの賞
・MUP48賞 副賞 - 1作品
・協力企業賞 副賞 - 各社ごとの賞
・MA7サポーター賞 副賞 - 各社・各団体ごとの賞
応募条件 参加協力企業が提供するWeb APIを少なくとも1つ利用すること
審査基準 ・アイデア : 独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
・完成度 : 実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性
・デザイン : 芸術性、優れた表現技法

今回のMashup Awardでは、昨年までと同様に非公開の一次審査で選ばれる20作品のほかに、全国5ヵ所(仙台・福井・東京・京都・福岡)でプレゼンテーション大会を実施する。「Mashup Battle」と名付けられた応募者によるこのプレゼンテーション大会では、当日の来場者による投票で各会場ごとに1作品を選出。二次審査にはあわせて25作品が進むことになる。

Mashup Awards 7 事務局長の山本 大策氏は「バトルという名称ですが、戦いというよりも、発表するエンジニアの皆さんにとってプレゼンのブラッシアップになるような場としていきたい」とコメントした。

審査の流れ

Mashup Awards 7では最優秀賞、優秀賞のほか、リーディング・パートナーによる「テーマ賞」、メディアスポンサーによる「メディアスポンサー賞」などが設けられ、80を超える賞が用意されている。

テーマ賞、メディアスポンサー賞の概要はMashup Award 7のWebサイトで確認でき、弊誌も「仕事に役立つツールとして使えることと、ソーシャルメディアとの連携」をテーマにしたマイコミジャーナル賞を用意している。

また発表会では昨年の最優秀作品「育児日記EmiriSystem」の上田哲郎氏が登場。「育児日記EmiriSystem」について「親バカを原動力にひたすら日記をつけていくWebサービス」と説明し、受賞後のサービス利用者の増加や、10周年を期に公開したAndoroidアプリやiPhoneアプリなどを紹介した。今後について「究極のライフログを目指して、さらにMashupしていきたい」とコメントした。

「育児日記EmiriSystem」の上田哲郎氏

上田氏のカーナビ。育児日記の内容を音声で読み上げるという

また、今回はIT系女子会とも連携し有志による「MUP48」を発足。女性中心のイベントを企画するなど、IT女子ムーブメントをリードしている女子コミュニティと開発者の活動をさらに盛り上げていくとしている。

MUP48とリーディング・パートナーのメンバー

Mashup Awards 7 Webサイト