ブラザー工業は、同社の展示会で参考出品していたヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」の事業化を決定したと発表した。すでにNECが、の現場業務向けウェアラブルコンピュータ端末「Tele Scouter(テレスカウター)」のディスプレイとして採用が決定しており、今秋より出荷を開始するという。
「AiRScouter」は、シースルー型のヘッドマウントディスプレイで、光源部に高精細の液晶パネルを採用し、光源部からの画像をハーフミラーで反射させて目に投射する。あたかも目の前に半透明なディスプレーがあるかのような感覚で、パソコンやスマートフォンなどから出力された画面を見ることができる。
実際の視野を妨げることなく、画面を見ながら両手で作業ができ、1m先に16インチの画面を見る場合と同様の視認性を実現しているという。重量は約64gで、メガネフレームやケーブル含めた全体では約106gとなる。
今後は、システム開発・構築会社を対象に営業活動を開始し、工場での組立作業支援をはじめとする産業用途での販売拡大を目指すという。