東京商工リサーチは8月22日、2011年の「全国社長出身地・出身校」の調査結果を発表した。同調査では社長の出身校に加えて、都道府県別の社長「輩出率」、社長の出身地と会社所在地を対比した「地元率」などをまとめている。

社長の出身地の都道府県別では、最も多かったのが東京都の8万3,733人だった。これに、北海道(4万9,860人)、大阪府(4万7,933人)と続く。これに対し、最も少なかったのは鳥取県の4,801人で、これに滋賀県(6,428人)、佐賀県(6,644人)と続く。

社長出身地 地区別構成比 資料:東京商工リサーチ

出身地別の社長数と人口を対比した「輩出率」では、山形県が1.34%で2年連続トップとなった。同社はその要因について、「『辛抱強くて、働き者』という県民性に加え、伝統工芸品の宝庫と称されるほど家内工業が盛んで、江戸時代は活発な北前船交易により港町が栄え、物資が行き交う要衝になるなど商工業の重点が高い土地柄」と分析している。以降、香川県(1.25%)、徳島県(1.24%)、秋田県(1.10%)、大分県(1.09%)と続く。

社長の出身地と会社所在地を対比した「地元率」では、沖縄県が94.2%で2年連続トップだった。これに、愛知県(89.5%)、北海道(86.4%)、広島県(86.1%)と続く。

社長の「出身校」では、日本大学が2万4,645人(前回2万4,160人)で2年連続トップだった。次いで、2位が慶応義塾大学(1万3,582人)、3位が早稲田大学(1万3,138人)、4位が明治大学(1万943人)、5位が中央大学(1万147人)となっている。

上位50校では、私立大学出身の社長が圧倒的に多く、国公立大は7大学にとどまった。国公立大のトップは全体で15位の東京大学だった。