iPhone向け.NET基盤開発の進捗を発表 - 夏終わりまでにリリース予定

C#で開発したアプリケーションがiPhoneやiPadでネイティブに動作するようになる日はそう遠い話ではなさそうだ。Miguel de Icaza氏が「Xamarin Joy Factory」において、この夏の終わりまでには販売できる状態までMono関連プロダクトを仕上げる旨を発表している。すでにiPhoneではMonoTouch上でTweetStationと呼ばれるTwitterアプリが動作しているほか、C#からネイティブアプリに静的にコンパイルしてiPhoneで動作させることに成功したという説明もある。

これまでオープンソースの.NET実装であるMonoはNovellの支援のもとで開発が実施されてきた。ここ最近ではiPhoneやAndroidにMonoを移植する取り組みが進められてる。しかし、Novellを買収したAttachmateはMonoの開発を終了させることを発表。これに対してMonoの主要開発者らは新会社Xamarinを立ち上げ、Monoの開発を継続する方針で取り組みを続けている。

製品発表時の驚きを失わせたくないということで、現在どこまで開発が進んでいるのかは明らかにされていないが、説明によればC#のアプリをネイティブアプリに変換してiOSで動作させることができるようになったようだ。Androidでも同様の機能が実装されるものとみられる。Xamarinのプロダクトを活用することで、C#プログラマがC#のスキルを活かしつつiPhoneやAndroidのネイティブアプリケーション開発ができるようになる。