Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

プログラムを使ってブラウザを動作させ、WebアプリケーションやWebページの試験を自動的に実施する取り組みは、実質的に「WebDriver API」がデファクトスタンダードとして扱われつつある。最近ではブラウザの操作のみならず、AndroidやiPhoneなどで動作するネイティブアプリケーションを動作させるプロダクトとしてWebDriver APIを採用した「NativeDriver」が発表されるなど、ブラウザ以外にも活躍の場を広げている。

WebDriverの実装はいくつかあるが、今後もっとも有力になると見られているのが「Selenium 2」だ。執筆現在でRC3が公開されており、最終リリースへ向けた調整が進められている。SeleniumはJavaScriptで開発されたWebアプリケーション自動試験ツール。登場してからすでに長い歴史があり、人気も高い。

Selenium 2の最も大きな特徴のひとつがWebDriverのマージにある。WebDriverのWebサイトにアクセスしてもSelenium 2へリダイレクトするようになっており、実質的にSelenium 2がWebDriverの正式実装ということになるようだ。

今回、このSelenium 2 RC3にOpera Softwareが開発を進めているOperaDriverがマージされた旨が発表された。Opera Softwareは同様の自動化ツールとしてRuby/JRubyベースのOperaWatirと、JavaベースのOpenDriverを公開している。OpenDriverはWebDriverの実装系だ。今回、この実装系がSelenium 2 RC3へマージされたということだ。同時にFirefox 5のサポートも追加されたと説明がある。

Selenium 2 (WebDriver)を利用することで、同一のコードでさまざまなブラウザの操作試験を実施できるようになる。Webアプリケーション開発における有力なツールとして注目される。