Firefox web browser - Faster, more secure & customizable |
Mozillaの提供するブラウザデータ同期サービスである「Firefox Sync」における、1ユーザあたりのディスク容量上限を「25MB」に設定しようとしていることが「Enabling Quotas for Firefox Sync « Mozilla Services」において公表された。この設定はほとんどのユーザには何の影響もないと説明されている。報告しているMozilla Servicesの担当者は、自身が相当ヘビーなFirefoxユーザであるにもかかわらず、Firefox Syncで同期されるデータは8MBほどしかないことを紹介している。
Firefox Syncにおけるユーザクォータを設ける理由は、Firefox Syncを無償のサービスとして維持し続けるためだと説明がある。ディスク容量に適切な上限を設けることでリソースの過度な消費やハードウェアへの投資費用を抑え、健全な状態で運用し続けることを目指している。
25MBという上限は現在Firefox Syncを使っているユーザの99.9%以上のユーザには問題のない容量だと説明がある。ユーザが利用するFirefox Sync容量の平均サイズは1MBほどとされている。平均容量の内訳はブックマークが83個、パスワードが11個、履歴項目が1500個だという。ユーザの90%が6MBを下回っていると説明されている。6MBの内訳は700ブックマーク、12,000履歴項目、100パスワードほどだという。
確定してはいないが、利用する容量が20MBを超えた段階でユーザにはその旨が通知される仕組みが検討されている。実際に25BMを超えた場合、それ以上新規データの書き込みができなくなり、ユーザには同期の失敗とその理由が通知されるようになる見通し。サービスを開始する時期はまだ決まっていないが、25MB以上の容量を必要とする場合には、Mozilla Services Accountのページから要望を提出できるようにすることが検討されている。