相澤病院(長野県松本市)とNTT東日本は、異なるメーカーやベンダの電子カルテ同士をつなぐことで、地域の医療機関の間で情報連携を可能とする「タイムライン連携システム」の運用トライアルを開始すると発表した。
今後、このシステムが各地域の医療機関に導入されていくことにより、医療機関では、患者の既往歴や過去の診療内容等について、異なる医療機関の電子カルテに蓄積された情報であっても時系列上に結合して表示し、治療方針の確認をしながら診療することが可能となる。
相澤病院とNTT東日本は、日本大学医学部根東義明教授の協力のもと、昨年度より、地域の中核病院である相澤病院と連携先の診療所の間を「フレッツ光」を用いたVPNサービス「フレッツVPNワイド」で接続し、各医療機関で異なる仕様の電子カルテに蓄積された診療情報を時系列で一つの画面に表示するシステムの開発を行ってきた。
運用トライアルは、6月10日より2012年3月末まで行われる予定で、参加医療機関は8診療所で、トライアル終了後は、実運用として、4病院、94診療所、16薬局へと拡大する予定だという。