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Linux 3.0はXenにとって記念すべきバージョンになりそうだ。XenのコミュニティブログにおいてLinux 3.0にDom0として動作するために必要になるすべてのコードと、DomUとして動作するために必要になるすべてのコードが含まれることが伝えられた。

Xenは広く採用されているハイパーバイザ型の仮想化技術のひとつ。Xenハイパーバイザの上で複数のOSを動作させることができる。Xenではほかの仮想マシンの管理なども実施できる特権を持った最初のゲストOSを「Domain 0 (Dom0)」と呼び、Dom0以外のゲストOSを「Domain U (DomU)」と呼んでいる。Dom0として動作するにはOSに対応が必要になるほか、性能が発揮しやすい準仮想化におけるDomUとして動作する場合にもOS側の対応が必要になる。

LinuxはDom0としてもDomUとしても動作するが、Xenに対応したバージョンを使う必要があった。Linux 3.0からデフォルトで対応することになれば、Xenの採用がこれまでよりも簡単になる。デフォルトのLinuxカーネルがXenに対応していないことはXen以外の仮想化技術を採用させる要因のひとつでもあっただけに、Linux 3.0はXenにとって記念すべきバージョンになると言える。