NECは6月6日、省電力性を強化したIAサーバ「Express5800シリーズ」新製品5機種、ストレージ「iStorage Mシリーズ」2機種を発表した。新製品は、サーバで従来比最大26%、ストレージで最大50%の省電力化を実現している。
サーバは、タワー型「Express5800/GT110d」、「同GT110d-S」、「同GT110d-S(水冷)」の3機種、ラック型「同R110d-1E」「同E110d-1」2機種が製品化された。今回、メモリ容量を従来比2倍となる32GBまでサポートすることで、仮想化対応に求められる基本性能を約2倍に向上しており、サーバ集約による電力削減も可能となっている。。
加えて、筐体内部の冷却効率が最適となる部品配置、筐体内部の温度センサーと連携したきめ細かな冷却ファン回転数制御などによって搭載部品の温度上昇が抑えられており、一般的なサーバの稼働温度上限(35℃)を5℃上回る40℃環境に対応している。
左から、「Express5800/GT110d-S」、「Express5800/GT110d-S(水冷)」、「Express5800/GT110d」 |
上から「Express5800/R110d-1E」、「Express5800/E110d-1」 |
ストレージは、エントリーストレージ「iStorage M100(3.5型ドライブモデル)」」と、さらに導入が容易な低価格ストレージ「同M10e」の2機種を販売開始。運用管理用チップや電源といったサーバ製品と共通化するなど、サーバの開発で培ってきた技術を水平展開することで、電力の可視化や省電力運用が実現されている。
常時利用しないバックアップディスクなどの電源を自律的に停止させるMAID機能を標準搭載しているほか、複数のI/O(入出力)処理をまとめて高速に処理するRAIDアクセラレータを新たに開発することで従来機比2.2倍の性能を向上している。
上から「iStorage M10e(2.5型ドライブモデル)」、「iStorage M100(3.5型ドライブモデル)」 |
新製品の希望小売価格
製品名 | 希望小売価格(税別) |
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1Wayタワーサーバ「Express5800/GT110d」 | 8万9,400円~ |
1Wayスリムサーバ「Express5800/GT110d-S」 | 10万4,800円~ |
1Way水冷スリムサーバ「Express5800/GT110d-S(水冷)」 | 14万6,700円~ |
1Wayラックサーバ「Express5800/R110d-1E」 | 18万2,000円~ |
1Wayラックサーバ「Express5800/E110d-1」 | 13万8,000円~ |
SAN対応ストレージ「iStorage M10e」 | 55万8,000円~ |
SAN対応ストレージ「iStorage M100」 | 94万7,000円~ |