日立製作所は5月25日、東京電力と東北電力の電力供給区域内における今夏の節電施策の方針を決定したと発表した。これにより、日立グループとして、休日輪番や夏期休暇分散に取り組む予定。
同社は7月~9月に東京電力管内および東北電力管内における就業日の調整を行い、夏期の平日における電力使用量の平準化を行う。
具体的には、病院、営業・サービス部門などを原則として除いて、所定休日を土曜日、日曜日から原則、月曜日から金曜日までの間で輪番制とすることで、休日を分散化するとともに、例年、8月15日前後に設定されていた夏期休暇を事業グループ単位で分散配置する。さらに、7月~9月の期間内に、10月以降の祝日などを振り替え、5日間前後の休日を追加する。
室温の低減につながる「グリーンカーテン」についても、工場・支社・研修所などの約200拠点で実施するほか、従業員向けにゴーヤの種を配布するなど、積極的に推進する。
日立グループはすでに大半の事業所で電力使用量をリアルタイムに計測する独自のスマートメーターを設置し、リアルタイムモニタリングとデータ収集を行っている。今回、東京電力・東北電力管内では、この電力リアルタイム監視システムを拡張・発展させ、同社の環境情報管理システム「EcoAssist-Enterprise」を利用したクラウド型集計システムを構築する。