ミクシィが、渋谷区に開設した新オフィスに移転した。場所は、渋谷駅から徒歩8分の住友不動産渋谷ファーストタワー。六本木通り沿いにできた新しいビルの3フロアを借り、前オフィスの倍の人数を収容できるキャパシティを確保している。

新オフィスのコンセプトは、サービス同様、「すべての人に心地のよいつながりを提供すること」。前オフィスに比べて会議室を大幅に増やし、気軽にミーティングができるようにしたほか、コラボレーションスペースを社外の人たちにも開放し、さまざまなコミュニティに勉強会などで利用してもらう意向だ。

以下、写真を使いながら、新オフィスの概要を簡単に紹介していこう。

使い込むにつれて味が出るオフィス

新オフィスは、以前のオフィスに比べるとイメージががらりと変わっている。以前は、オレンジをはじめとする明るい色がふんだんに使われたポップな印象のオフィスだったのに対し、新オフィスでは、入り口からいきなり銀色の会社ロゴが取り付けられた茶色の壁が現れ、落ち着いた雰囲気を感じさせる作りになっている。

新オフィスの入り口。茶色の壁はよく見ると、さびた金属のような風合いになっている。

受付も同様に落ち着いた雰囲気に刷新。その向かいには、12個のモニターで構成された巨大なディスプレイが設置されている。ディスプレイは、普段はmixi関連のムービーが流されているが、机の上のiPadから操作することもできる。

ファシリティに関しては、全般にわたり、使い込んでいくにつれて味が出てくるような素材を採用。床面も汚れが落ちにくい未塗装の木材をあえて使用している。

新オフィスの受付。銀色を貴重とした落ち着いた雰囲気。床面には汚れが落ちづらい木材をあえて採用し、使い込むにつれて味が出るよう設計されている。

受付の向かいには巨大なディスプレイ。ローデスクの上に置かれたiPadで操作することもできる。

大小さまざまな会議室、Ustreamで配信も可能

受付のあるフロアには、大小さまざまな会議室が用意されている。各部屋には、壁一面のホワイトボードやプロジェクタなどを設置。シンクライアント端末やカメラも用意されており、Ustreamなどを通じて会議の内容を配信することもできる。また、ゲストに対して無線LANも開放している。

会議室のドアには、皮脂を吸収しやすい金属を採用。手で触れると跡が残り、拭いても消えない。"使い込んだオフィス"が演出されるようになっている。

3、4人向けの小規模のものから、60人程度が入れる大規模のものまでさまざまな会議室が用意されている。

壁一面がホワイトボードになっており、会議の内容を自由に書き込める。

会議室のドアは、受付付近の床面と同様、使い込むにつれて味がでる素材を採用。手で触れると跡が付き、拭いても取れない。

さらに会議室のフロアには、ビリヤードとダーツが自由にできる娯楽スペースも設置されている。冷蔵庫にはアルコールも用意されており、親睦を深めやすい環境を提供している。

ビリヤードやダーツができる娯楽スペースも用意されている。

娯楽スペースに設置された冷蔵庫にはアルコールも置いてある。

コラボレーションスペースは、社員同伴ならだれでも利用可能

新オフィルでは、コラボレーションスペースも大幅に刷新している。同施設は、飲食が自由にできるカジュアルな打ち合わせ/イベントスペース。テレビが設置された畳席やゆったりと座れるソファー席、個人でも利用しやすいカウンター席なども用意されている。また、隣りには100人収容できる大きめのセミナールームもあり、両スペースの間のしきりを取り除くこともできる。

コラボレーションスペースは、社員同伴であれば、だれでもいつでも利用可能で、ミクシィ 代表取締役副社長の原田明典氏は「mixiとはまったく関係のない勉強会でも気兼ねなく使ってほしい」と紹介した。

コラボレーションスペースの様子。畳席やソファー席、カウンター席も用意されている。

コラボレーションスペースの奥にはマッサージチェアも設置されている。

コラボレーションスペースの隣に用意されたセミナールーム。約100人を収容可能

そのほか、内覧会では披露されなかったが、執務フロアでは、社員1人あたりのスペースが広めにとられたうえ、背もたれが深く倒れる椅子と天板の角度を変更できる机が採用され、社員がリラックスした体勢で仕事ができるよう工夫されているという。

なお、オフィス内覧会の当日は、コラボレーションスペースで食事会も開催。mixiのロゴを入れたケーキなども準備され、新オフィスへの移転を華々しく祝った。

コラボレーションスペースで行われた食事会の様子。なお、食事はケータリングによるもので、普段は提供されていない。