ネオジャパンは4月22日、企業向けWebメールシステムの新版「Denbun POP版/IMAP版 Version 3」をリリースした。同製品はHTML5を採用したことで、パフォーマンスと操作性の大幅な向上を実現している。
同製品はバージョンアップにあたり、機能強化と機能追加がなされている。マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当の山田志貴氏は、HTML5の採用について、「今回、HTML5を最大限に生かしたユーザビリティの高いインタフェースを開発した。『一から作り直したといってもよいくらい』の出来」と説明した。
HTML5の採用はリッチなインタフェースとJavaScriptの処理の高速性として具現化されている。例えば、Google Chromeでは丸みを帯び、かつ、立体的なデザインが、IE 8では平坦かつ平面的なデザインとして表現される。ただし、HTML5対応ブラウザと非対応ブラウザにおける機能の差はない。
そのほか機能強化として、「カーソルキー、ショートカットキーによるメール処理」、「ノートPCなどの『横長の画面』への対応」、「ファイルの一括ダウンロード」への対応が行われた。いずれもWebベースのメールではあまりサポートされていない機能だ。同氏は、「DenbunはWebメールながら、PC向けメールクライアントに劣らない使い勝手を目指している。例えば、今回はPC向けメールクライアントで重宝されているキーボード操作によるショートカットキーに対応した」と述べた。
新機能としては、「誤送信取り消し機能」と「送受信メールにおける日英翻訳対応」がある。メールの誤送信を防ぐため、あらかじめ設定された時間内であれば、送信を取り消すことができる機能が追加された。送信されるまでの所要時間は管理者が設定する。
日英翻訳機能はエキサイトとの連携によって提供される。受信メール、送信メールともに翻訳する場合は画面上で翻訳ボタンを1クリックするだけでよい。同機能はエキサイトから有償で提供されるが、7月31日までは無償で提供される。
同製品の基本ライセンス価格は、10ユーザーライセンスが4万1,790円、5,000ユーザーライセンスが315万円となっている。