GNOME is a large and complex system, and thus requires some learning to use to the fullest. To make that easier, we've provided some very useful documentation.

GNOMEプロジェクトは4月6日(米国時間)、最新にして9年ぶりのメジャーリリースとなる「GNOME 3」を公開した。3年におよぶ計画と開発の成果物で、次世代デスクトップ環境のベースバージョンとなる。GNOMEプロジェクトはGNOME 3をこれまでのインクリメンタルなバージョンアップではなく「革新的」なバージョンに仕上げるとして開発に取り組んできた。新しいハードウェアやユーザ体験に基づいてUIやシステムが設計されている。

GNOME 3における主な特徴は次のとおり。

  • 操作の中心となる新しいポータル的な画面「アクティブオーバービュー」の導入。マウスを左上に移動させるか、左上のActivitiesボタンを押すか、Windowsキー(Superキー)を押すことで表示される。Mac OS Xの「すべてのウィンドウ」「スペース」「Dock」を統合したような画面で、ウィンドウの選択、仮想ウィンドウの選択、アプリケーションの起動といった操作ができる。
  • 統合された通知機能とメッセージング機能。通知は画面下部に統合され、情報を自然に閲覧できるようになっている。
  • 統合されたデスクトップ設定ダイアログ(Mac OS Xの「システム環境設定」に似ている)。
  • ダッシュボードと呼ばれるアプリケーション起動と切り替えのためのツールバーの導入(Mac OS XのDockに似ている)。
  • ウィンドウ操作の改善。タイトルバーをもって上部に移動させるとウィンドウが最大化する。左右に移動させるとそれぞれ横方向に対して2分の1、縦方向に最大化したウィンドウが表示される(タイル表示)。
  • GNOME新フォント「Cantarell」導入。

マウスをスクリーンの左上に移動させるか、左上の「Activities」ボタンを押すか、Windowsキー(Superキー)を押すことでアクティブオーバービューというGNOME 3最大の特徴となるポータル画面が表示される

アクティブオーバービューには仮想デスクトップも統合されており、ドラッグ&ドロップでウィンドウが所属する仮想スクリーンを変更できる

アクティブオーバービューはウィンドウの管理のみならず、アプリケーションの起動の役割も持っており、上部の「Windows」「Applications」のボタンでビューを切り替えることが可能

右に表示されるカテゴリーからアプリケーションを絞り混むことも可能。通知やメッセージは下部に統合されている

ウィンドウを左右へ貼りつけると自動的に左右2分割分に展開されるタイル表示機能。下部はメッセージ通知機能によるポップアップあり

ウィンドウを上部へ貼りつけると自動的に最大表示に切り替わる

GNOME 3はGNOME 3 - Made of EasyからライブCDイメージやUSBイメージをダウンロードして試すことが可能。openSUSEベースとFedoraベースが提供されている。今後リリースされる主要ディストリビューションの多くがGNOME 3をベースのウィンドウプラットフォームとして採用する見通し。