Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

HPは4月1日(米国時間)、同社のプリンタでePrint機能に対応したすべてのモデルがGoogleの提供しているクラウド印刷機能「Google Cloud Print」に対応したと発表した。Googleのサイトには機能を有効にするページが開設されており、HP ePrint対応プリンタが取得するメールアドレスを入力するだけで同機能が利用できるようになる。

HPプリンタの「ePrint機能」は日本では「メールdeプリント機能」としてプロモーションされている。ePrintに対応したプリンタはメールアドレスをひとつ取得できるようになっており、このメールアドレスにPDFやMS Wordなどの文書をメールすると、それが自動的にプリンタから印刷される。PDFおよびMS Word/Excel/PowerPointのフォーマットに対応しているほか、テキストデータや画像データ(JPEG、GIF、TIFF、BMP)も印刷できる。

HP ePrint対応プリンタが取得するメールアドレスを入力することで、このプリンタがGoogleクラウド印刷機能経由で利用できるようになる

Googleは昨年末ごろからChromeにクラウド印刷の機能を追加していた。HPの「ePrint機能」と根幹の仕組みは同じ。ただしデータの通信にメールは使わず、専用のAPIを経由する。Chromeがプリンタサーバの役割を担い、Googleサーバに送信された印刷データを自動的に取得して印刷する仕組みになっている。

HP ePrint対応プリンタがGoogleクラウド印刷に対応したことで、ドライバをインストールしたりPCをセットアップすることなく、PCやiPhone/Androidスマートフォンで利用するGmailやGoogle Docsまたは各種ブラウザからGoogleクラウド印刷経由で印刷できる簡単な方法が登場したことになる。

HP ePrint対応プリンタはすでにiPhoneやiPadが提供しているAirPrint機能にも対応しており、iPhoneやiPadから無線LAN経由で直接データを印刷する方法も提供している。