日立製作所は3月28日、同社の情報・通信システム社を構成するグループ会社である日立電子サービスと日立情報システムズを10月1日付で合併すると発表した。新会社の仮称は「日立システムズ」。

日立製作所は情報・通信システム事業の強化を進めており、2010年2月には、日立ソフトウェアエンジニアリング、日立システムアンドサービス、日立情報の3社を完全子会社化し、同年10月には日立ソフトと日立システムを合併して「日立ソリューションズ」とするなど、経営資源の集中による事業体制の強化を図ってきた。今回の合併も同様に、情報・通信システム事業の体制をさらに強化するもの。

新会社は今回の合併により、両社の実績をもとに経営資源を集中し、全国各地の顧客に密着したワンストップソリューションの提供体制を強化するとともに、システムの運用・保守におけるサービスの高付加価値化を図る。

加えて、新会社はデータセンタサービス事業を核としたクラウドコンピューティングビジネス基盤を強化し、国内企業の海外への進出サポートなどによるグローバル事業の強化を進めていく。