『ヒュッテ』(山と渓谷社刊)

大日本印刷は、出版社向けに紙の雑誌を制作する際のDTPデータトソフトを使用し、映像や音声などのリッチコンテンツを組み入れたデジタル雑誌の制作を支援するサービスを開始すると発表。第一弾は山と渓谷社と共同で雑誌『ヒュッテ』デジタル版を制作・配信予定。

同サービスは、Adobe InDesign CS5の電子書籍制作ソリューションであるAdobe Digital Publishing Suiteを利用することにより、紙雑誌とリッチコンテンツを組み込んだデジタル雑誌の制作を同時に進行することが可能。

各端末の向きを縦向き・横向きに変えて閲覧する際、画面に合わせてレイアウトを自動調整することができ、360度ビュー、スライドショー、動画ストリーミング、アニメーション、ハイパーリンクなど、リッチコンテンツに用いられる機能を、通常の記事だけでなく特集や広告ページにも容易に組み込むことができ、広告ページは各種機能を盛り込むことで読者の広告ページへの滞在時間をのばすことが期待されるとのこと。

また、リッチコンテンツに使用する素材の制作については撮影から、動画や音声の編集、データ変換まで同社が一貫して対応。

2010年11月に発行された『ヒュッテ』vol.02のデジタル版を、山と溪谷社と共同で試験的に制作しており、2011年3月に読者モニターへの調査を行うとのこと。なお同誌vol.3について、モニターの評価結果をもとにデジタル版を制作し、今春iPad向けに配信が予定されている。