HSS is tool that extends the CSS syntax with powerful features such as variables and nested blocks.

策定が進められているCSS3には魅力的な機能が多い。ブラウザの実装も進んでおり、最新のブラウザではその表現の差異も小さくなりつつある。将来的には、CSS3を使ってさまざまなデザインをすっきりと表記できるようになるとみられている。

しかし、現実はそういうわけにはいかない。使われているブラウザはIE9、IE8、IE7、IE6、Firefox 4、Firefox 3.x、Chrome、Safari、Operaとバラバラであり、それぞれがサポートしているCSSは統一されておらず、さらにIE6やIE7などはそもそも表示する内容がほかのブラウザと異なっていたり、サポートしていない機能も多い。結局、さまざまなブラウザに対応するためのハックやベンダプレフィックスを指定したCSSを制作することになる。

こうした手間を削減するプロダクトのひとつにHSSがある。これはCSSコンパイラと呼ばれるプロダクトのひとつで、CSS風のシンタックスで記述したファイルからそれぞれのブラウザに対応したCSSファイルを生成するというもの。CSS3の表記からベンダプレフィックスを必要とするCSS表記を生成したり、IE向けハックや代替え機能のCSS表記を生成する。

2月18日(フランス時間)、HSSの最新版となるHSS 1.2が公開された。最新のブラウザがサポートを開始したCSS機能への対応や、IE向けのハックや代替え機能が実装されている。またHSS 1.2にはオペレーションのサポートも追加されている。