ウシオ電機と松竹、ワーナー・マイカルの3社は2月22日、映画館のデジタル化促進プログラムの導入で合意したと発表した。これにより松竹とワーナー・マイカルの映画館は、2012年内をメドにすべてデジタル化されることになる(映画館がデジタル化されると3D映画の上映が容易になるほか、映画以外のコンテンツを上映することが可能になるといったメリットがあるという)。
今後松竹とワーナー・マイカルの映画館には、クリスティ・デジタル・システムズ(ウシオ電機100%子会社)製のデジタルシネマプロジェクタが順次導入され、機器の設置やメンテナンスサービスはジーベックス(こちらもウシオ電機100%子会社)が提供する。
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松竹マルチプレックスシアターズ(MOVIX) |
今回導入されることとなったデジタル化促進プログラムは、ウシオ電機とGDCテクノロジー(香港)が共同で構築したもの。このプログラムの導入によって興行会社側は設備投資負担を大幅に軽減することができるという。
なおウシオ電機は同プログラムの実施にあたり、2月14日付でジャパンデジタルシネマサポート株式会社を設立した。この新会社は配給会社から販売奨励金を回収し興行各社へ支払うことや、設置した機器の使用状態を配給会社に報告するといった役割を担う。
ウシオ電機は今回発表されたプログラムの導入分を加え、国内のシネマコンプレックスにおけるデジタル化で60%以上のシェア獲得を目指すという。