オートデスクは、最新版となる2次元/3次元CADソフトウェア「AutoCAD 2012」と、2次元ドラフティングCADソフト「AutoCAD LT 2012」を発表した。新規で購入する場合の価格は、AutoCAD 2012が614,250円(アップグレード版は309,750円)、AutoCAD LT 2012が199,500円(アップグレード版は99,750円)。出荷開始は3月16日を予定している。

なお、AutoCAD 2012は、ネットワークライセンス版、学生版、教育機関限定製品、中央政府・地方自治体・公共機関限定製品も提供される。

「AutoCAD LT 2012」

「AutoCAD LT 2012」

プラットフォームソリューション本部長 草谷裕信氏

AutoCADは、1982年の国内での販売開始以来29年が経過する、同社の主力製品。今回発表されたAutoCAD 2012では、コラボレーション機能が強化されている。

AutoCAD 2012では、他社の3Dモデルデータを読み込んで図面化し、加工、編集も可能になった。また、無償サービスとして提供される「AutoCAD WS」によって、AutoCAD 2012やAutoCAD LT 2012のデータをクラウド上に保存し、共同で編集作業を行ったり、モバイル端末上で図面の確認が可能になった。そのほか、これまでAutoCADのみに搭載されていた「シートセットマネージャ」が、今回からAutoCAD LTにも搭載されている。同社 プラットフォームソリューション本部長の草谷裕信氏は、「これらの機能によって、新しいワークスタイルを提供できる」と語る。

AutoCAD 2012では一般的な機械系CADデータの利用が可能に

AutoCAD 2012では、3Dモデルを参照して2次元図面化することが可能に

AutoCAD WSは、ブラウザで参照するAutoCAD WS Webアプリケーションと、モバイル端末用のAutoCAD WS Mobileアプリケーションで構成される

「シートセットマネージャ」により、印刷、開く/保存、バックアップ、zip化して転送といった作業が、関連の図面に対して一括で行え、作業効率が上がる

また、AutoCAD 2012とAutoCAD LT 2012においては、Windows 7/Vistaで利用時のパフォーマンスの改善が行われ、初期起動が半分程度に短縮されたほか、リボン切り替え時の応答時間が改善されている。

AutoCAD、AutoCAD LT、AutoCAD WSの機能差