a javascript library for working with the html5 canvas element

HTML5で注目される機能のひとつにCanvasがある。Canvasはダイナミックに利用できるビットマップレンダリングを提供するもの。FlashにおけるBitmapやBitmapDataクラスの機能に似ている。ただし、レンダリングするための便利なレイヤモデルは提供されておらず、あくまでもビットマップレンダリングの基本を提供するという内容になっている。

ビットマップレンダリングについては先行するFlashの方が扱いやすいAPIが揃っている。そうしたFlashのビットマップAPI (DisplayList API)をJavaScriptでそのまま利用できるようにするライブラリが、Flashの技術者、Mike Chambers氏のブログで紹介されている。EaselJSだ。Mike Chambers氏の説明によれば、EaselJSはまだ初期の段階にあり実装されていないクラスや機能があるものの、すでにだいぶ機能するレベルに到達しているという。

Flashプレーヤは多くのPCで動作するが、スマートフォンやタブレットデバイスとなると状況が異なる。最新のFlashプレーヤの動作にはハードウェア要件もあり、古いデバイスは動作が期待できない。実際のところ、最新の機能は現在の最新のスマートフォンや今後販売されるスマートフォン/タブレットが必要になる。またiPhoneやiPadなどiOSを搭載するデバイスではFlashは使えない。CanvasはFlashが使えないデバイスでも利用できることが多く、より多くのプラットフォームをサポートする場合の鍵となる機能のひとつとなっている。