The WebKit Open Source Project

CSS3は策定段階にあり、ブラウザ側で同じ実装が実現されている機能と、そうでない機能が混在している。それは実装をはじめた時期や経緯などにも依存している。たとえば標準化作業が進められる以前に実装された機能は、のちに標準化を目指して策定がはじまった機能とは考え方やシンタックスが大きく違っていることがある。

そうした機能のひとつにグラデーションがある。グラデーションは便利な機能だがサポートしているFirefoxとSafari/WebKitでフォーマットが違っていた。しかしCSS3の策定は進んでおり、こうした差異も徐々に統一が進められている。WebKitのブログCSS3 Gradientsにおいて、最近進められたグラデーションに関する議論と、その実装状況が報告されている。

報告によれば、CSSのワーキンググループはここ数ヵ月の間、グラデーションの指定をよりシンプルにするための議論を重ねてきたという。こうした議論を反映した最新のドラフトがCSS Image Values and Replaced Content Module Level 3であり、このドラフトを最新のWebKitとFirefoxがサポートしたという。今後は同じシンタックスを指定できるようになる。

新しく提供されるグラデーション機能はlinear-gradient、radial-gradient、repeating-linear-gradient、repeating-radial-gradientの4つ。機能ごとに別れたほか、いくつもの指定ができるようになっている。