新年明けましておめでとうございます。読者の皆様にとってすばらしき1年になることをスタッフ一同、心より願っております。2011年、経営チャンネルでは昨年に引き続き、ITを中心とするさまざまな話題を扱ったビジネスコンテンツをお届けする予定なので、どうぞお楽しみに。

年末年始はニュースも少なく、したがって記事の数も少なくなりがちので、大幅なアクセス減を覚悟していたのだが、意外や意外、通常の週に比べてもそれほど悪くなく(というより、むしろ良い)PVを記録、ランキング担当もほっとしているところである。当ランキングのおなじみコンテンツのWindows 7高速化の記事は今年も最初からランクインを果たした。

それではさっそく今年最初の週間ランキング、12月31日(金)から1月6日(木)の経営チャンネルトップ10記事を紹介していこう。

1位 ハイブリッドクラウド、堅と柔を使う万能薬へ 2010年1月6日
2位 任天堂、「ニンテンドー3DS」注意点を告知 - 6歳以下は3D映像に使用制限を 1月4日
3位 グルーポンとKDDIが業務提携 - 連携サービス「au one クーポン」開始 2010年12月14日
4位 Windows 7を高速化するテクニック6 2010年1月6日
5位 パナソニックがテレビ向けクラウドサービスを発表、対応テレビを米で展開 1月6日
6位 IBMが示唆する今後5年間で生活を一変させる5つのイノベーションとは? 1月4日
7位 パナソニック、クラウドサービス用Android端末「ビエラ・タブレット」開発 1月6日
8位 電気自動車は寒い日が要注意? 気温に左右される走行距離 1月4日
9位 【レポート】創業地の源流ここにあり - 数々の"名品"を生み出す三洋電機加西事業所 1月4日
10位 【レポート】経営トップが掲げた2011年のキーワードとは? - IT関連企業の年頭所感/訓示 1月4日

今年最初のトップとなった記事は、なぜかちょうど1年前のクラウド技術動向のニュース。2位以下を大きく離して圧倒的なPVを稼いだ。なぜコレが1位に?と思われるだろうが、実は原因は8位の電気自動車の記事にある。8位の記事がYahoo!ニュースに配信されたのだが、Yahoo!上でかなり多くの人がこの記事を読んでくれたらしい。そして関連記事としてリンクが貼ってあったこのクラウドの記事をポチッとしてくれた、というしだいである。相変わらずポータルとしてのYahoo!のチカラはすごいと認識させられる。

パナソニックが発表した"クラウド+ビエラ"に関する発表が2本ランク入り(5位、7位)。国産ベンダも続々とAndroidタブレット市場に本格参入を始めている。パナソニックは今春、ビエラをベースにしたクラウドサービス「VIERA Connect」をスタートする予定だが、この新しいAndroidタブレットもこのサービスで使えるという。電子書籍や映画など、タブレットがクラウド経由で利用できるサービスは急増中だが、激化する市場でパナソニックがどこまで優位性を保てるかが興味深い。

6位はIBMが毎年発表する、今後5年間で生活を変える(かもしれない)イノベーションのベスト5。どれも実現したらすごいだろうが、個人的に最も気になるのは"空気で充電できるバッテリー"。これさえあれば、バッテリー不足に悩むことなく、モバイルデバイスを持ち歩ける。ゲームに夢中になっていると、あっという間にバッテリー不足に陥るので、これはぜひとも実現してもらいたい! なお、ランキングには入っていないが、今週掲載の大河原克行氏のコラム「キーワード&キーパーソンで理解するニッポンのITビジネス」でもこの話題を取り上げている。

こちらも毎年恒例、各企業のトップが語る年頭所感をまとめたレポートが10位にランクイン。きびしい状況がつづく日本経済を牽引していかなければならない立場にあるトップの面々がどんな抱負をもって今年のビジネスに臨むのか、そしてどう実現していくのか。多くのビジネスパーソンが注目している。ちなみに最も読まれた年頭所感は富士通の山本社長のもの、2位はデルのメリット社長だった。

今週のフォトグラフ

10位にランクインした大河原克行氏による三洋電機の加西事業所のレポートを読んで、同社とこの事業所に脈々と流れるものづくりの職人精神に、あらためて感銘を受けた人も多いのではないだろうか。パナソニックの子会社となっても、この伝統が引き継がれていくことを期待したい。

今週の一枚は、記事の中でも紹介した三洋電機の「スチーブン」。オーブントースターで茶碗蒸しが作れるなんて、なかなか信じがたいものがあったが、スチームとヒーターを組み合わせることで"蒸す・焼く・煮る"が可能になるのだとか。オーブントースターの概念を打ち破る、まさしくイノベーションのたまものである。今後も加西事業所が生み出す製品に要注目だ。

正確にはオーブントースターではなく"スチームコンベクションオーブン"というらしい。ただしサイズはトースター並み。レンジ機能はないが、調理の幅は広い!