FreeBSD - The Power To Serve

中国は従来よりも積極的に国産OSの開発と採用促進を進める可能性がある。いくつかのメディアがニュースを伝えているが、大元になっているのはPCWorldが掲載したChina OS Makers Partner on New Operating System Brandではないかとみられる。China Standard Software (CSS)とNational University of Defense Technology (NUDT)が「NeoKylin」と呼ばれる新しいOSの開発で合意したという発表が推測のベースになっている。経済活動や国防関連で採用されることになるのではないかと予測されている。

NUDTは2002年に中国政府の支援のもとで実施された研究開発プログラムをきっかけにOSの開発を開始。2006年にはEuroBSDCon 2006で開発物を発表し、2007年には最初のパブリックバージョンとなる「麒麟 (Kylin)」OSが公開されている。麒麟はFreeBSD 5.3をベースに商用のセキュリティ拡張を追加したサーバOS。高性能、高稼働、高セキュリティを謳っており、どの程度普及しているか数値は発表されていないが、各種機関で使用されているとみられている。

CSSはLinuxベースのデスクトップOSを開発している。今回、この2つの組織が新しいOS「NeoKylin」の開発に合意したことで、国産OSの開発と普及促進を従来よりも積極的に実施するのではないかと推測されている。現状、開発やリリースのタイムラインは発表されておらず、サーバOSなのかデスクトップOSなのかもわからない。