NTT東日本は11月25日、Android端末「光iフレーム」の販売・レンタル、および光iフレームを介したコンテンツ提供サービス「フレッツ・マーケット」の申し込みを開始した。フレッツ光を利用しているユーザー向けのサービスだが、レンタルの場合は、端末レンタル料の315円とフレッツ・マーケット利用料210円の月額525円という手頃な価格で利用できる。

Android端末「光iフレーム」

「光iフレーム」と「フレッツ・マーケット」提供の狙いは、フレッツ光の新たなユーザー獲得にある。ターゲットは20-30歳の女性という主に携帯を利用する世代と、情報機器の操作に不慣れなシニア層だ。

NTT東日本 ブロードバンドサービス部 アライアンス推進担当の担当課長 相原朋子氏

「フレッツ光のユーザーは今年で800万人となり、パソコンでインターネットを利用する方には一巡した感があります。ブロードバンドで光を使っていただくにあたり、単にパソコンでネットを見るという方だけでなく、日常シーンの中で使っていただくサービスを展開したいと思っています」と語るのは、NTT東日本 ブロードバンドサービス部 アライアンス推進担当の担当課長 相原朋子氏だ。

女性(主婦)や高齢者をターゲットにするにあたっては、生活に役立つ情報、生活を便利にする情報というものを意識して、コンテンツを提供する。提供するアプリについては、生活に役立つ情報というコンセプトに合致するよう、企画の段階から事業者と相談しているという。

フレッツ・マーケット上のアプリとしては、現在のところ、ウェザーニューズ、朝日新聞社、共同通信社が提供するニュース、iタウンページなどの地域情報、タニタやgooが提供するレシピ、ニッセンなどのショッピング、乗換案内などの便利ツール、占いや落語などの趣味など、約50のアプリ(提供予定も含む)がある。

現在登録されているアプリは50ほど。画面は上下にスクロール(タッチ対応)させて選択する

光iフレームは7インチのタッチパネル(800×480ドット)を搭載し、OSにAndroid 2.1を採用する。無線LAN(IEEE802.11b/g)を通して利用するタイプで、SDカードスロット×1、USB×1を装備し、情報受信端末だけでなく、デジタルフォトフレーム、音楽を再生するオーディオ端末、タッチパソコンなどの用途でも利用できる。ブラウザでインターネットを閲覧することも可能だ。現在はプリントアウトはできないが、将来は、USBにプリンタを接続できるようにすることも考えているという。

SDカードなどの音楽を再生することも可能

SDカードスロット×1、USB×1を装備

背景色の絵変更も可能

標準の搭載アプリのカレンダー

光iフレームは、iPadに近いイメージがあるが、相原氏はiPadとの違いを、「光iフレームは自治体やマンション、サークルなどのコミュニティに対して提供できます。また、操作性という面でもiPadは、何万、何十万というアプリの中からユーザーがアプリを探す必要がありますが、光iフレームであれば、コミュニティのポータル用アプリを最初の画面に表示させるような仕掛けや、主婦にオススメのパッケージを紹介するなど、身近なものを入手しやすい形になっています」と説明する。